国際離婚後の手続きについて(相手が中国人の場合)

国際結婚

中国側での手続きも忘れずに!

私ごとなのですが、9年前に離婚しました。

もうとっくに済んだものと思っていたのですが、元妻から連絡があり、まだ中国側では婚姻状態のままであるとのこと。

「なにを今さら・・・」とは思ったものの、放置するわけにもいきませんので、調べて対応することにしました。

都合3回ほど役所などへ出向くことになりましたので、お勤めしている方は、準備をしっかり整えてから行動することをオススメします。

というか、離婚届の時に一緒にやっとけばよかったんですがね。

役所へ行って「(離婚届)受理証明書」を発行してもらう

離婚届を受理した役所へ行きましょう。

住所地にある区役所へ行ったのですが「そういった届出はないんですけど・・・」と、けんもほろろ。

よくよく考えてみると、離婚届を出したのが本籍地の役所であったことに気づき、そこへ行ったら確かにありました。

そうした二度手間は避けたいものですね。それから、離婚届を提出した年月を伝えておいた方が、役所の対応は早いです。

外務省に公印確認の申請をする

公印確認は、役所が発行した「(離婚届)受理証明書」に外務省がお墨付きのハンコを押印する手続きです。

これは意外にカンタン。

レターパックを2つ(そのうち一つは返送用)買ってきて、外務省に送るだけです。

同封するものは、以下のとおり。

  1. (離婚届)受理証明書
  2. 公印確認申請書
  3. 自宅宛の返送用レターパック

詳しくは外務省HPにあります。

中国ビザ申請サービスセンターにて認証を受ける

中国大使館や領事館ではないので、注意しましょう。

ちなみに東京の場合には、東京ビザセンターで申請します。東京ビッグサイト駅から雨に濡れずに行けますよ。

問い合わせは、メールの方がいいと思います。

電話は、つながりづらいので。メールで問い合わせたところ、翌日には返信がありました。

予約

申請は、要予約です。

東京ビザセンターのホームページ上で「認証」のところをクリックすれば、予約ができます。

予約の際に、特急料金を払えば早いみたいですけど、普通の申請でも引き取りは3日程度でした。

申請

必要書類は以下のとおりです。

  1. 認証申請表一部(A4の2枚)
  2. 外務省で認証を受けた「(離婚届)受理証明書」の原本とコピー
  3. 元配偶者のパスポートのコピー
  4. 私(日本人)が代理人なので、元配偶者からの委任状(サインと押印)
  5. 代理人の身分証明書(パスポートや運転免許証など)とそのコピー

※元妻の住所欄は、私の日本住所と同じでOKでした。

引き取り

郵送も可能とのことでしたが、別途料金が何千円もかかるうえに納期もかかるようでしたので、引き取りにしました。

引き取り当日は番号票をもらい、自分の番号がモニターに掲示されていれば申請料金2,100円を支払って、裏面に認証された「(離婚届)受理証明書」を受け取ります。

番号票を受け取ってから呼ばれるまで、3〜4時間かかることを覚悟しなければなりません。しかもフロアはすし詰め。なので、その間はお台場へ行くなり、時間つぶしをした方が賢明です。

そうした時間を考慮し、早めに向かうことをオススメします。

まとめ

国際離婚の場合は、日本の役所に届け出たからといって安心してはダメ。

相手側の離婚手続きも必要であることを頭に入れておきましょう。

(離婚届)受理証明書は、離婚届を提出した役所なので、忘れずに覚えておきましょう。

公印確認申請書は、外務省にハンコを押してもらうだけなので、郵送でOK。

中国側の認証は、大使館や領事館ではなく、各地のビザセンターでの発行。

直接申請に行って後日の受け取りとなりますが、数時間待たされるのでその間の時間潰しを考えておきましょう。

はてさて、どうにも相手をおもんぱかる気持ちが欠けてましたね。

元妻が、なぜ9年間もそのまま放置していたのか、今となっては推し量るしかありませんが「もう少しやさしい言葉ひとつでもかけてあげておけばなぁ」などと思いをいたすと、ちょっぴり哀しい気持ちがしてきます。