【50代転職の現実】実際にチャレンジしてみてどうだった?

ビジネス・転職

自営業者として15年、コロナ禍の影響で店じまい。

もういちど広いフィールドでチャレンジしたいと考え、転職を決意しました。

自営業者になる前は、サラリーマンを20年経験していて、転職も3回経験しているので「なんとかなるだろう」なんて楽観的なノリでした。

ただ現実は、そんなに甘いものではなかったですね。

自分が考えている自分自身のイメージと、世間が自分を見ているイメージとの大きなギャップに気づかされる結果となりました。

考えてみれば齢57、いわば還暦前のおじいちゃんですよ!

無邪気というか、無謀にも程がありますよね。

そんな体験記(2022年11月のできごと)ですが、少しでも参考になれば幸いです。

50代の現実を踏まえ転職サイトの下調べ

過去3回の転職はすべてハローワークだったので、今回は転職サイト中心で職探しをすることにしました。

検討する前に転職系のYouTube動画をたくさん見ていて「ハローワークは掲載料がかからないから、ブラックな会社が結構ある」だなんて話を聞いたのが、その理由です。

さて、転職を紹介してくれる形態は、次の3つ。

恥ずかしながら、それぞれサービス形態が違うだなんて、今回の転職で初めて知りました。

転職紹介の3形態
  • 転職エージェント
    アドバイザーが付いてくれて、転職をサポートしてくれるというもの
  • 転職サイト
    サイトに掲載されている求人情報を自分から探して応募していくというもの
  • 転職スカウト
    ハイクラス向けがほとんど

そこで私としては「転職スカウト」は縁のない世界として除外し、まず「転職エージェント」に相談し、同時進行で「転職サイト」を使って職探しを進めていこうと考えました。

ただその前に、自分の頭を整理しなければならないと考え、職務経歴書の作成から始めることにしたのです。

職務経歴書の作成で2週間を費やしてしまった!

どうも古い人間なもので、職務経歴書を作るなんて初めてのこと。

過去の振り返りで1週間を費やし、経験やスキルを洗い出して言語化するためと称して、さらに1週間。

合計で2週間もかかってしまいました。

「無職の求職者のくせに、なんて悠長なことを」

そんな焦りみたいなものもありましたが、いま考えてみると重要なステップではあったなと感じています。

こうした過程を経なければ「転職エージェント」にお願いしたところで、何を相談していいのか皆目わからない自分がいたと思うので。

実際に作ってみると意外や意外、なにがしかの度胸がついてきました。

思わぬ副産物でした。

転職エージェントに登録してから、また2週間

職務経歴書と履歴書があらかたできたので、いよいよ転職エージェントへの登録を開始しました。

結局は転職エージェント側の方でも、キャリアシートや職務経歴書、履歴書に入力しなければなりませんでした。

転職のはじまりは「転職エージェントへの登録から始めるべき」であったと反省しきり。

入力し直したり、見直したり、ウダウダやっている間にいつの間にか2週間が経ってしまいました。

私が登録した転職エージェントは「リクルートエージェント」「dodaエージェントサービス」「マイナビエージェント」の3社。

リクルートエージェント

50代の転職でまず筆頭にあがるのは、リクルートエージェント。

チャットの質問に対するレスポンスがとても早く、懇切丁寧だったことがとても印象に残っています。

紹介された企業には残念ながら落選してしまいましたが、いちばんお世話になったと恩義を感じています。

dodaエージェントサービス

50代転職だと、リクルートエージェントと並んで名前があがってくるのがdodaエージェントサービス。

これといったやり取りもなく、紹介メールが頻繁に来ていた感じでした。

私の場合は、タクシーの運転手や警備員の求人が多かったような気がします。

マイナビエージェント

登録の翌日くらいには「マッチングする求人がありません」と、ご丁寧にもメールが届きましたので、早々にあきらめました。

マイナビは、どちらかというと20〜30代がメインといった感じです。

ハローワークにも登録

ハローワークは過去3回にもわたってお世話になっているので、手慣れたもの。

やっぱりオンラインの時代なんでしょうかね、混雑していると思いきや、なにやら閑散とした感じでした。

サイトに登録して検索してみるものの、意外にも年齢制限を設けている会社が多く、選択肢は限られていると感じました。

定年規定が60歳とか65歳のため」というのが理由だそう。

事実、求人票にそう書かれていました。

そういう現実を目の当たりにすると、さすがに心が折れますよね。

「人生100年時代なんて、嘘っぱちじゃないの?」そんな感慨を抱いたものでした。

反面、意外にうれしかった点。

積極的におすすめの求人をメールで知らせてくれたところ。

これは窓口担当者によるとは思いますが、私の場合は短い間に4件ばかりも紹介してくれました。

これには大いに勇気づけられましたね。

「お墨付きをもらった!」と勘違いして応募してみたものの、あえなく落選してしまった…そんなこともありましたけど。

結局は転職サイトで職探し

リクルートエージェントから紹介された企業による書類選考は2週間程度かかるとのことでしたので、さすがに待っているわけにもいかないので、積極的に動くことにしました。

求職サイトを「リクナビNEXT」と「doda」に絞り、応募していくようにしました。

はじめは求人案件がたくさんあって、選び放題な感じなのですが、そのうち目移りしてだんだんと嫌気がさしてきます。

なので軸がぶれないよう、方向性を定めて「お気に入り」にチェックを入れておくようにしました。

書類選考なので、手間はそれほどかからないものの、5件、6件と歯牙にもかからず落ちつづけていくとさすがに心も折れてきます。

エージェントいわく「5件の書類選考に応募してそのうちの1件が面接までこぎつけ、面接は5回ほど受けて、そこからセレクトしていったほうがいい」とのこと。

よって、都合25回の書類選考が相場なのだそう。

そうだとすると「3〜6か月の長期スパンかぁ、う〜ん、ちょっとキツいな」というのが率直な感想でした。

そうしたさなかに、一か八かで「doda」経由で申し込んだ先から面接のオファーが来ました。

もうその頃は、ワラをもすがるというか「拾ってくれる先があればどこでもいい」といった心境でしたね。

なので、ホイホイと面接から内定まで。

結局、7件応募して書類選考で通ったのは、この1件だけ。

諦めが早いと思われがちなのですが、自己認識と世間の見方の大きなギャップを実感してしまった以上、もうこれ以上応募する気にはなれなくなってしまったのです。

当の内定をもらった先も、入社まではこぎ着けましたが、たった3か月で退社。

みごと失敗に終わったのでした。

まとめ

私の場合は、自営業からの転職チャレンジでしたが、在職中で転職を考えている50代はまず転職エージェントに登録することをお勧めします。

転職エージェントに登録する際には、履歴書や職務経歴書を作成する機会が当然ありますので、その際に自分自身の棚卸しをしてみるべきです。

もし今の職場が不満であるなら、自分自身の棚卸しを通して別角度からの見方もできるでしょうし、転職活動を通して今の職場のありがたみが分かってくるかもしれません。

まず悩んだら、転職エージェントに登録してみましょう。